美容鍼のデメリット|施術前に知るべき注意点とは

最終更新日:2025.07.24

この記事は約 1未満 分で読み終わります。

美容鍼は、SNSや口コミでも美容効果が期待されていますが、「顔に針を刺す」と聞くと少し不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に初めての方にとっては、内出血や痛み、施術後のだるさや眠気などのデメリット面も気になるところです。今回は、美容鍼のデメリットや注意点をわかりやすく解説します。

美容鍼のデメリットとは?

美容鍼は、顔のたるみやむくみなどに効果が期待できる施術として注目されていますが、リスクがまったくないわけではありません。施術後に起こりうる反応や注意点を事前に知っておくことで、安心して受けられるようになります。

内出血のリスクがある

美容鍼を受ける際に、起こりうる代表的なリスクのひとつが内出血です。これは、鍼が皮膚の下にある毛細血管に触れることで、内側に出血が生じて発生します。

内出血の有無や広がりには個人差があり、大きさは数ミリ程度から1円玉ほどになる場合もあるでしょう。見た目にはあざのように見えますが、痛みを伴うことはほとんどなく、通常は3~10日ほどで自然に薄れていきます。

まれに大きめの内出血ができた場合は、3~4週間程度で徐々に目立たなくなります。施術を受ける際は、内出血の可能性を理解し、大切な予定の前は日程を調整すると安心です。

施術後に一時的な不調をきたす場合がある

美容鍼の施術後に「だるさ」や「眠気」、「頭の重さ」などの一時的な不調を感じることがあります。主な原因としては、鍼による刺激が強すぎることで自律神経が過敏に反応し、だるさや痛みが生じるケースがあげられます。

また、筋膜や血管への微細な刺激によって、炎症や内出血が起こることもあります。

そのほか、施術によってリラックス状態に切り替わると、交感神経と副交感神経のバランスが一時的に崩れ、強い眠気や倦怠感が現れることもあるのです。

これらの反応は多くの場合、1~3日ほどで自然におさまりますが、人によっては症状が強く出たり、長引いたりすることがあります。

もしそのような症状が出た場合は、施術者にその旨を伝え、刺激の量や施術方法について相談することが大切です。

疲労が蓄積しているときや体力が落ちているときは、身体が刺激に敏感になっているため、初めて施術を受ける際は、予定に余裕を持ち、ゆったり過ごせる日を選ぶことをおすすめします。

人によって痛みを感じるケースがある

美容鍼に伴う痛みの感じ方には、個人差があります。使用される鍼は、直径0.1~0.16mm程度と非常に細く、多くの場合は「チクッ」とする程度の軽い刺激で済むのです。ただし、使用する鍼の太さや本数、刺す部位によっては違和感を覚えることもあります。

また、寝不足やストレス、生理前といった体調の変化によって、いつもより痛みを感じやすくなることもあるでしょう。

強い痛みを感じるケースは少ないものの、不安がある場合は、施術前に伝えておくと配慮してもらえるため、安心して施術を受けることができます。

美容鍼を受ける際の注意点

美容鍼の効果を最大化し、安全性を確保するために、事前に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。

信頼できる施設を選ぶ

美容鍼の効果や安全性は、施術者の技術や判断力に大きく左右されます。そのため、信頼できる施設を選ぶことが重要です。

まずは、「はり師」「きゅう師」といった国家資格の有無を確認しましょう。美容鍼の施術経験が豊富で、症例数が多い施設であることも安心材料のひとつです。

さらに、カウンセリングの丁寧さも見逃せません。肌や体調についてしっかりと聞き取りを行い、個人に合わせた施術を提案してくれるかが判断基準です。

また、使い捨て鍼(ディスポーザブル鍼)を使用しているか、施術スペースが清潔に保たれているかといった衛生管理も必ず確認しましょう。

体調が優れない場合は施術を避ける

美容鍼は、体調が整っているときに受けるのが理想です。風邪気味だったり、疲れが溜まっていたりする状態で施術を受けると、身体への負担が大きくなる可能性があります。

少しでも体調に不安がある場合は、無理をせず別の日に変更するのがおすすめです。特に初回や久しぶりの施術では、身体の反応が出やすいため、万全のコンディションで受けるようにしましょう。

美容鍼をした後の過ごし方

美容鍼の施術を受けた後は、肌や身体がデリケートな状態になっています。施術の効果をしっかり引き出すためにも、当日の過ごし方にはいくつかの注意点があるのです。

施術後の入浴は極力避ける

美容鍼の施術後は、血行が促進されているため、入浴するとのぼせやすくなります。また、身体が敏感な状態になっているため、入浴によってかゆみや不快感が出る場合もあります。そのため、施術当日の入浴はできるだけ避けるのが無難です。

どうしても入りたい場合は、湯船に長くつかるのは避け、短時間で済ませるようにしましょう。可能であれば、シャワーだけにとどめるのがおすすめです。

運動や飲酒を控える

美容鍼を受けた当日は、できるだけ安静に過ごすことが大切です。施術後は、血行が促進されているため、激しい運動を行うと筋肉に負担がかかり、筋組織の損傷や倦怠感、貧血のような症状が出る可能性があります。

また、飲酒についても注意が必要です。血流が良くなっている状態でアルコールを摂取すると酔いが回りやすくなるため、美容鍼の効果が薄れてしまいます。

施術当日は、運動や飲酒を控え、身体を休める時間を意識的につくるようにしましょう。

保湿を怠らない

美容鍼の施術後は、肌が修復期間に入るため、7~10日ほど丁寧なスキンケアが求められます。この期間は、美容成分の吸収率が高まるタイミングでもあるため、保湿ケアをしっかり行うことが重要です。

高保湿タイプの化粧水や乳液を使い、肌に十分なうるおいを与えましょう。また、刺激を受けた肌は一時的に敏感になっているため、低刺激のスキンケアアイテムを選ぶのもポイントです。

さらに、肌の内側から整えるためには、水分補給も欠かせません。こまめに水分を摂取し、体内の老廃物の排出をサポートすることで、より健やかな肌状態を保ちやすくなります。

睡眠をしっかり確保する

美容鍼の施術後は、リラックスした状態を保つことが大切です。体内では血流や自律神経の働きに変化が起きているため、無理をして過ごすと痛みが長引く可能性があります。特に当日は、予定を詰め込みすぎず、心身ともに穏やかに過ごすことを意識しましょう。

そして何より重要なのが、質の良い睡眠を取ることです。睡眠中は、肌の再生が活発に行われるため、美容鍼の効果をより高める上でも欠かせません。施術後は、早めに休むなどして、身体を整える時間を十分に確保するようにしましょう。

美容鍼に関するQ&A

美容鍼に興味はあるものの、「妊娠中でも受けて大丈夫?」「アレルギーが心配……」など、不安や疑問を抱えている方も多いはずです。ここでは、よくある質問とその回答をわかりやすくまとめました。

妊娠中・生理中は施術をしても問題ない?

妊娠中でも美容鍼の施術を受けることは可能です。特に、つわりや足のむくみ、腰痛などの不調に対しては、美容鍼とあわせて身体の鍼灸施術を行うと緩和が期待できます。

ただし、電気を流す「パルス美容鍼」は、妊娠中には適していないため、避けましょう。施術前には、受けられる施術内容や鍼の種類について相談すると安心です。

また、生理中も美容鍼は基本的には問題ありません。身体への鍼灸を併用することで、生理痛の軽減につながる場合もあります。とはいえ、体調が優れない日は、無理をせず安静に過ごすことをおすすめします。

金属アレルギーをもっていても施術は受けられる?

金属アレルギーをもっている方でも、美容鍼の施術を受けられる場合がほとんどです。一般的に使用されている鍼はステンレス製で、金属アレルギーを引き起こしにくい素材とされています。

さらに、シリコンでコーティングされた鍼を使用すれば、より金属アレルギーの心配をなくせるでしょう。

美容鍼で重篤なアレルギー反応が出るケースは非常にまれであり、基本的には、大きな心配は不要とされています。

ただし、肌が敏感な方や、過去に金属アレルギーの症状が出たことがある方は、施術前に必ず鍼灸師に相談してください。

電気を流す美容鍼って安全?

電気を流す美容鍼は「パルス美容鍼」と呼ばれ、鍼に微量の電気を流して刺激を与える施術方法です。低周波治療器を使用しており、鍼の効果をさらに引き出せます。

感電や強い痛みの心配はなく、多くの方は「ピクッ」と筋肉が動く程度の刺激を心地良く感じます。

ただし、誰でも受けられるわけではありません。妊娠中の方やペースメーカーを使用している方、顔面神経麻痺のある方やその既往歴がある方は、パルス美容鍼を受けることができません。

施術を受ける際は、事前に体調や既往歴をしっかり伝えるようにしましょう。

まとめ

美容鍼にはさまざまな効果がある一方で、内出血やだるさ、痛みなどの注意点なども存在します。施術前後の過ごし方や体調管理を正しく理解すれば、不安を減らし、安心して美容鍼に臨めるでしょう。自分の身体と相談しながら、信頼できる施術者のところでチャレンジしてみてください。

RELATED POSTS関連記事

RELATED POSTS関連記事