
接骨院と整体院の違いとは?資格や施術内容、保険適用の有無を比較
最終更新日:2025.06.27
この記事は約 1未満 分で読み終わります。


身体の不調が気になるときに役立つ接骨院や整体院。名称は似ているものの、施術内容や保険適用の有無などが異なるため、自分の身体の状態に合うところを選ぶことが大切です。
しかし、接骨院や整体院は何が違うのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、接骨院や整体院の違いや選び方などについて解説します。
目次
接骨院と整体院の違いとは?

接骨院と整体院は、施術の対象が大きく異なります。接骨院は、主に外傷性の骨折や脱臼、捻挫などを対象に施術を行う施設です。
一方、整体院は手技を用いて骨格のバランスを整え、身体の不調にアプローチすることに重きを置いた施設です。そのほかにも、接骨院と整体院には次のような違いがあります。
接骨院 | 整体院 | |
資格 | 柔道整復師の国家資格が必要 | 資格不要(整体師の民間資格を取得するのが一般的) |
施術内容 | 手技療法や電気療法、運動療法などを用いて損傷した部位の回復を図ったり関節可動域訓練を行ったりする | 骨格のバランスを整え、身体の不調にアプローチする |
保険適用の有無 | あり(急性外傷に対して) | なし |
それぞれの違いについて、詳しく解説します。
資格
接骨院と整体院は、資格の種類や取得方法が大きく異なります。どのような違いがあるのか、それぞれの資格についてみていきましょう。
接骨院の場合
接骨院を開院したり施術を行ったりするには、「柔道整復師」という国家資格が必要です。資格取得の道のりは長く、まず高校卒業後に所定の専門養成施設、または四年制大学に入学して解剖学や生理学、柔道整復理論・実技など幅広い科目を履修しなくてはなりません。
その後、国家試験を受けて合格したら、ようやく柔道整復師として認められ、接骨院で施術を担当できるようになります。
柔道整復師の資格を取得していない人が柔道整復師として施術を行ったり、接骨院を開院したりすることはできません。
整体院の場合
整体院は接骨院のような法的な縛りはなく、必須となる資格はありません。無資格であっても整体院を開院したり、整体の施術を行ったりすることは可能です。
とはいえ、専門的な知識がないと施術をするのが難しいため、専門学校などに通って整体師の民間資格を取得した上で整体師として働くのが一般的です。
施術内容
接骨院と整体院は、施術内容にも大きな違いがあります。自分の状態にはどちらが合うのか判断できるように、それぞれの施術内容も把握しておきましょう。
接骨院の場合
接骨院では、以下のような施術が行われるのが一般的です。
・手技療法:手で身体に刺激を与え、損傷の回復を図る
・電気療法:低周波(微弱な電気)を当て、痛みの緩和や機能回復を図る。EMS療法が該当する
・運動療法:リハビリや再発予防として関節可動域訓練や筋力トレーニングを行う
また、鍼灸院が併設されている施設であれば、鍼やお灸の施術も行えます。ちなみに鍼灸院を開院したり鍼灸の施術を提供したりするには、鍼灸師の国家資格が必要です。
整体院の場合
整体院では、以下のような施術が行われるのが一般的です。
・骨盤矯正
・姿勢矯正
・筋膜調整 など
整体院では、柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の専門とされている施術や、ケガの治療などは行えません。
凝り固まった筋肉をほぐし、骨格のバランスを整えて不調や疲労を緩和する施術がメインです。なお、不調や疲労へのアプローチ方法は、整体院によって異なります。
保険適用の有無
施術を受けるにあたり、「健康保険は使えるのかな?」と思う方も多いでしょう。接骨院と整体院は、保険適用の有無も異なります。どちらで健康保険が使えるのかを知っておきましょう。
接骨院の場合
接骨院の場合、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった急性外傷に対しての施術であれば、健康保険が適用されます。急性外傷への施術は「治療」に該当するためです。なお、骨折・脱臼への施術については、緊急時を除いて医師の同意が必要です。
ちなみに接骨院でも肩こりや腰痛などに対する施術は受けられますが、慢性的な症状に対する施術の場合は、保険は適用されません。
参考:厚生労働省「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」
整体院の場合
先述の通り、整体院ではケガなどに対する治療はできません。
健康保険はケガや病気の診療・治療を対象としたものなので、治療目的ではない整体院での施術は原則自由診療であり、費用は全額自己負担する必要があります。
参考:厚生労働省「国民医療費の範囲」
接骨院と整体院、それぞれにおすすめな人は?

接骨院と整体院の違いが把握できたところで、接骨院と整体院、それぞれにおすすめな人の特徴を紹介しましょう。
接骨院がおすすめな人
接骨院がおすすめなのは、以下のような人です。
・捻挫や打撲、挫傷などの外傷や急性の痛みがある人
・骨折や脱臼の応急処置が必要な人
・医師の診察を受けたが、痛みの原因が特定できなかった人
・手術不要であるものの、軽度~中度の腰痛やむち打ちなどの症状が出ている人
接骨院では初めにお客様の身体の状態をヒアリングし、適切な施術を行います。上記のような状態で悩んでいる方は、1度相談してみると良いでしょう。
整体院がおすすめな人
整体院がおすすめなのは、以下のような人です。
・慢性的な肩こりや腰痛、姿勢の悪さなどに悩んでいる人
・疲れを癒すリラクゼーションを求めている人
・骨格のズレを調整し、全身のバランスを整えたい人
ただし、整体院にはリラクゼーション目的のところもあれば、肩こりなどの症状緩和を目的としているところもあります。整体院に行く場合は、事前にどのような施術をメインとしているのかを確認することが大切です。
自分に合った接骨院・整体院の選び方

接骨院と整体院のどちらに行くかは決めているものの、どの接骨院・整体院を選ぶべきかで悩んでいる方もいるかもしれません。そこで、自分に合った接骨院・整体院の選び方を解説します。
自分が受けたい施術内容があるか
接骨院や整体院は数多くあり、それぞれ提供しているメニューが異なります。自分に合った接骨院や整体院を選ぶには、公式サイトなどで自分が受けたいメニューを取り扱っているかどうかを確認することが重要です。
また、「ポキポキ鳴らさない」など、施術を提供するにあたって大切にしているポイントも調べておくと、自分の希望に合うところを見つけやすくなります。
通いやすい場所にあるか
接骨院や整体院を選ぶときは、通いやすい場所にあるかどうかも確認しておきましょう。今悩んでいる症状が、1度の施術で改善されるケースはあまりありません。
身体の状態に応じて定期的に通うことが推奨される場合が多いため、自宅や職場から通いやすい場所を選ぶのがおすすめです。
施術内容の説明が丁寧であるか
施術前に十分な時間を確保し、カウンセリングを行いながら施術内容を丁寧に説明したり身体の状態をチェックしたりしてくれるかどうかも、重要なポイントです。
カウンセリングが丁寧であれば、納得して施術を受けられるので、安心して任せられます。
また、接骨院や整体院は長く通い続けることが多いため、ストレスなく通える環境が整っているかどうかも大切です。
説明が曖昧だったり対応が雑であったりすると気持ち良く通うことができません。「何かおかしいな」と感じた施設は、利用を避けるようにしましょう。
まとめ
接骨院や整体院は、資格の種類や施術内容、保険適用の有無などが大きく異なります。今回紹介した内容を参考に、自分の身体の状態にはどちらが合っているかを考えてみましょう。
ゆうしんグループでは、独自のカウンセリングやAI姿勢分析システムでお客様の身体の状態に合わせた施術を提供しています。急性のケガだけでなく、肩こりや腰痛、頭痛、むくみなどの身体の不調にも対応しており、姿勢と身体のゆがみを調整するアプローチで改善を目指します。
また、電話やLINE、メールから予約でき、施術回数・施術期間をあらかじめ決めてお得に通える会員制度 も導入しているため、通いやすいのも魅力です。
さらに、自宅でできるセルフケアのアドバイスも行っていますので、ケガや身体の不調にお悩みの方はぜひご相談ください。
